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米国防総省、対「イスラム国」指導者の作戦映像公開

【ワシントン=中村亮】米国防総省は30日、過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者アブバクル・バグダディ容疑者に対する特殊作戦を実行した際の映像を公開した。容疑者の潜伏先近くに到着すると、まずISではない武装勢力と交戦になり、ヘリコプターからの爆撃で撃退。潜伏先の隠れ家ではIS戦闘員とにらみ合いになり降伏しないため殺害し、容疑者を孤立させて自爆に追い込んだ。

中東地域を統括する中央軍のケネス・マッケンジー司令官が記者会見で、映像や写真を交えて作戦の詳細を説明した。容疑者の隠れ家に米軍の特殊部隊が近づくとISではない武装勢力から発砲を受けた。米軍の映像では武装勢力とみられる約10人が建物の外に集まっている様子がわかる。米軍は武装勢力をヘリコプターからの爆撃で殺害した。

次に特殊部隊は隠れ家でIS戦闘員5人と対峙した。戦闘員は男性1人、女性4人だった。アラビア語で「降伏しろ」と呼びかけたが従わなかったため殺害に踏み切った。特殊部隊は容疑者が「穴」に隠れる姿を確認。身柄確保を試みたが容疑者は12歳以下の2人の子どもを引き連れて自爆した。米政府は子ども3人と自爆したと当初発表したが訂正した。

米軍は容疑者の自爆後にDNAサンプルを採取して本人であることを確認。作戦から24時間以内に水葬した。隠れ家から書類や電子ファイルも回収した。マッケンジー氏は今後の対IS作戦に向けて「非常に中身のあるものだ」と意義を説明した。作戦終了後には隠れ家をミサイルで破壊した。

作戦当時のバグダディ容疑者本人や、軍用犬によって同容疑者が追い詰められる場面については映像や写真を公開しなかった。潜伏先の建物内の記録も明らかにしていない。

マッケンジー氏は「中央軍はIS対策に注力し続ける」と強調し、バグダディ容疑者の殺害後もテロの脅威は残ると指摘した。ISが反撃に出る可能性もあり、米軍は準備を整えると説明した。

米軍の特殊部隊がバグダディ容疑者の隠れ家に接近する様子=米国防総省提供

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