香港取引所CEO「一国二制度に欠陥」 政治状況に不満

金融最前線
2019/10/31 5:34
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【ロンドン=篠崎健太】香港取引所の李小加・最高経営責任者(CEO)が香港の情勢をめぐり「一国二制度には根本的な欠陥がある」と語っていたことが明らかになった。英ロンドンで29日開かれた会合での発言として、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)などが伝えた。民主化を求める大規模デモが続くなか、香港の複雑な政治状況に不満をもらした形だ。

香港取引所の李小加CEO=ロイター

2012年に買収したロンドン金属取引所(LME)の夕食イベントで語った。李氏は香港について、開かれた社会で自由経済だが「我々が唯一持っていないのが政治の権利だ」と指摘した。政治的な権利を「中国の統治に抵抗するために使おうとすれば行き詰まる」と言及した。

香港取引所は9月、英ロンドン証券取引所(LSE)グループに約4兆円で買収を持ちかけたが、直後に一蹴された。データ事業の強化をめざすLSEの成長戦略と相いれなかったことに加え、香港の政治的不確実性も壁になった。LSEのデビッド・シュワイマーCEOは9月「長い目では(香港ではなく)上海が中国の金融センターとみている」と語っていた。

FTによると、李氏は香港について「西側諸国と中国をつなぐ役割を維持できるかという難題に直面している」との認識を示した。

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