ノルウェー政府系ファンド、CEO退任へ 残高12年で5倍

金融最前線
2019/10/31 4:12
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【ロンドン=篠崎健太】世界最大の政府系ファンドを運営するノルウェー銀行インベストメント・マネジメント(NBIM)は30日、イングベ・スリングスタッド最高経営責任者(CEO)が退任を決めたと発表した。2008年1月から12年近くトップを務めてきた。このほど運用残高が節目の10兆ノルウェークローネ(約118兆円)に達したのを機に、後進に道を譲ることにしたという。

世界最大の政府系ファンドを率いてきたスリングスタッド氏(2017年撮影)=ロイター

NBIMはノルウェー銀行(中央銀行)傘下の資産運用部門で、政府が北海油田から得る収入を原資とするノルウェー政府年金基金を手掛けている。世界の株式や債券などに分散投資し、国民の資産を増やすことを目的としたファンドだ。

運用残高は10月25日に初めて10兆クローネを突破した。スリングスタッド氏のCEO就任時と比べて約5倍になった。この間、不動産投資に乗り出したほか、石油・ガス関連株を投資先から外す方針を打ち出すなど、ESG(環境・社会・企業統治)投資家としても存在感を高めてきた。

ノルウェー銀は新たなCEO探しを始めた。スリングスタッド氏は後任が就くまでCEOにとどまる。退任後も投資戦略の立案などでファンドの運営に引き続き携わる見通しだ。

NBIMが30日発表した19年7~9月期の運用益は2360億クローネ(約2兆7800億円)だった。

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