世界の海運貨物、18年は2.7%増 米中摩擦で伸び率鈍化

2019/10/31 2:46
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【ジュネーブ=細川倫太郎】国連貿易開発会議(UNCTAD)が30日発表した世界の海運の報告書によると、2018年の貨物量は前年比2.7%増の約110億トンだった。液化天然ガス(LNG)などの輸送が拡大し過去最高を更新した。だが、米中貿易摩擦の影響で伸び率は前年(4.1%増)から鈍化した。

クリーンエネルギーとされるLNG輸送船の需要が拡大している=ロイター

世界の港のコンテナ取扱量は4.7%増。上位10位は上海やシンガポール、深センなどで、中国を中心としたアジア勢の存在感が際立つ。経済成長に伴いアジア間での荷動きも活発になっている。

UNCTADは環境保護の観点からクリーンエネルギーの需要が増したと指摘。温暖化ガスの排出が比較的少ないとされるLNG輸送船が伸びている。19~24年の5年間で海上貨物は年平均3.4%の成長を予測する。コンテナ船や、ばら積み船などのドライバルクなどがけん引する。

ただ、「伸び率が鈍化しているのは保護主義の高まりなどの結果だ」(UNCTADのキトゥイ事務局長)として、世界経済の先行き不透明感を強調する。米中貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)からの離脱など不安要因は多く、見通しを下方修正する可能性もある。

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