「歴史の道百選」が完成 初選定から23年

2019/10/30 19:55
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文化庁は30日までに、歴史的・文化的な由緒を持つ古道などの保存活用を呼び掛ける「歴史の道百選」に、お遍路さんで知られる「四国遍路道」(四国4県)や俳人の松尾芭蕉ゆかりの「陸奥上(むつかみ)街道」(岩手県)など36件を新たに選んだと発表した。1996年に78件を選んで以来23年ぶりの選定で、総数は114件に。同庁は「今後追加はない」としており、百選がようやく完成した。

「四国遍路道」のうち、香川県の「大興寺道」(香川県教育委員会提供)=共同

「四国遍路道」のうち、香川県の「大興寺道」(香川県教育委員会提供)=共同

23年かかった理由について、担当者は「96年時点では未調査の道が多くて選びきれなかった。その後、各地で調査が進んだ」と説明している。

歴史の道は古くから人や物、情報が行き交った道路や水路などが対象。昨年までに全国から約100件の申請があり、歴史的価値などを審査して36件に絞った。百選に入ると道の補修や説明板設置を国が補助する。

四国遍路道は、弘法大師空海ゆかりの四国八十八カ所霊場を訪ねる巡礼路。保存状態の良好な箇所を中心に選んだ。岩手県一関市の陸奥上街道は、紀行文「おくのほそ道」の旅の途中で芭蕉がこの街道を通ったと考えられている。

このほか、丹波と京都を結ぶ重要な材木輸送路で、景勝地としても知られる「保津川水運」(京都府)や、豊臣秀吉が九州平定の際に通ったとされる「秋月街道」(福岡県)も選ばれた。

96年に選定した78件のうち19件の区間延長なども認めた。〔共同〕

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