コマツ社長「見通し甘かった」 アジア苦戦で下方修正

2019/10/30 19:06
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コマツが成長市場とする東南アジアや中国で苦戦している。2020年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前年同期比30%減の1800億円になりそうだと30日発表した。従来予想を350億円下方修正した。米中貿易摩擦の影響から建機需要が低迷するほか、インドネシア向け鉱山機械などの需要が弱含む。

コマツはインドネシア向けの鉱山機械需要が低迷している

小川啓之社長は決算説明会で、インドネシアの鉱山需要、中国の現地メーカーの値下げ圧力について「見通しが甘かった」と説明した。20年3月期の売上高は前期比9%減の2兆4720億円となりそうだ。従来予想から1450億円下振れる。

19年4~9月期は日米欧など「伝統市場」と位置づけるマーケットでは前年実績を上回った。一方、中国や東南アジアなど成長余力がある「戦略市場」向けの建機や鉱山機械が失速した。

通期見通しについても地域により明暗が分かれそうだ。総選挙などの影響で先送りされたインフラ投資が再開することで、タイやフィリピンなど一部地域では需要回復を見込む。

ただ、大半を占めるインドネシアでは、前年に打撃を受けた中国による石炭の輸入制限を警戒する動きがあり、「投資意欲が弱含んでいる」(堀越健最高財務責任者)傾向傾向が続く。連結売上高に占める「戦略市場」の割合は50%で、当初見通しより3ポイント下落する見通しだ。

台風19号の被害状況については、10月中旬に栃木工場(栃木県小山市)で一時的に稼働を止めたが、その後に再開した。現時点でも協力企業の一部で被害対応に追われており、「11月中旬にかけて復旧を進める」(小川社長)という。

建機各社は市況軟化に苦しむ。中国やインドが不調として日立建機は19年4~9月期の純利益が前年同期比17%減だった。米キャタピラーも、中国の景気減速の流れを受け、アジア地域の建機需要が一段と低迷しているとし、19年7~9月期の純利益が前年同期比13%減の14億9400万ドル(約1600億円)だったと発表している。

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