オリエンタルランドが上方修正 今期、ソアリン開業で入園者増

オリエンタルランド(OLC)は30日、2020年3月期の連結純利益が前期比16%減の762億円になる見通しだと発表した。従来予想から109億円の上方修正になる。新アトラクション「ソアリン」の開業などで入園者数が計画を上回って推移する。人件費が増加しているものの入園者数の増加で吸収する。
売上高は4%減の5038億円を見込む。従来予想より246億円の上振れになる。通期の入園者数は3150万人と150万人引き上げた。4~9月期の入園者数の実績は1573万人と過去最高になった。
ソアリンは空から世界各地を巡るアトラクションだ。前期に開催した東京ディズニーリゾート35周年イベントの反動で、今期は地方客が減り減収減益になるとみていたが、ソアリンの開業で関東圏のリピーターが増加した。商品購入額が想定を下回っているため、1人当たり売上高の予想は10円引き下げて1万1630円に見直した。
同日発表した19年4~9月期の連結決算は純利益が前年同期比1%減の430億円になった。入園者数の増加で社員やキャストの業績連動賞与を積み増し人件費の負担が増えたが、従来予想の347億円を上回った。売上高は1%減の2484億円だった。
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