スズキ、四輪車世界生産16%減 19年4~9月

2019/10/30 18:24
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スズキが30日発表した2019年度上期(4~9月)の四輪車生産・販売統計(速報値)は世界生産が前年同期比16%減の146万4913台だった。上期として3期ぶりに前年を下回った。海外は主力のインド市場の低迷が響いた。国内は検査不正の再発防止策の徹底に伴い、生産を落とした。業績回復の兆しは見えておらず、事業のてこ入れを急ぐ考えだ。

海外生産は19%減の102万617台で、8期ぶりの前年割れだった。地域別ではインドが20%減の79万2台で、7期ぶりに前年を下回った。5月の総選挙後に個人消費の回復が期待されたが、20年春に導入される新たな排ガス規制を見据えた買え控えが続いている。

パキスタンは24%減の5万1204台。現地通貨安を背景に物価が上昇し、消費マインドが冷え込んだ。タイは43%減の1万7486台。セダン「シアズ」の販売が振るわなかったうえ、小型車「セレリオ」の欧州向け生産の終了も影響した。

国内生産は11%減の44万4296台で、3期ぶりのマイナス。4月に検査不正が発覚したが、新規受注は18年7月に全面改良した軽四輪駆動車(4WD)「ジムニー」、小型4WD「ジムニーシエラ」を除くと前年並みだった。ただ、検査不正の再発防止策を徹底するため、生産ラインの速度を落としており、販売の足かせになっている。

国内販売は5%減の33万2821台で、3期ぶりの前年割れだった。軽自動車は「スペーシア」が9%増、ジムニーが34%増だったが、「ハスラー」「ワゴンR」がともに16%減だった。

スズキはこのほど、検査不正の再発防止策の実施状況をまとめた。20年度中に四輪車の検査員を18年度末比約2倍に増やす対策などを盛り込んだ。20年3月末までに検査ラインの対策を完了するとしているが、生産の回復時期の見通しについては「明言できない」(広報部)としている。

インドに関しては販売のてこ入れを急ぐ。法人税減税を生かした値下げや新型車投入を進めている。鈴木修会長は「21年3月期には(全体の業績の)V字回復を目指す」との考えを示している。

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