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FCAとPSA、経営統合へ交渉 「世界をリード」

(更新)
業界再編に積極的とされるPSAのタバレスCEO(左)とFCAのエルカン会長=ロイター

欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と「プジョー」などを傘下に持つ仏グループPSAは30日、経営統合に向けて交渉していると発表した。両社はそれぞれ声明で「世界をリードするモビリティーグループの形成をめざして話し合いをしている」と述べた。

2018年の世界販売台数はFCAが484万台、PSAは387万台だった。実現すれば約870万台に達し、米ゼネラル・モーターズ(GM)を上回る世界4位の自動車連合が生まれる。米ウォール・ストリート・ジャーナルは31日にも両社が合意を発表すると報じた。

FCAは「フィアット」「クライスラー」、PSAはプジョーや「シトロエン」「オペル」などのブランドを抱える。FCAとPSAは統合により、電動化や自動運転などの次世代技術開発に向けた投資を効率化する狙いがあるとみられる。

FCAは5月に仏ルノーに経営統合を提案したが、ルノーの筆頭株主である仏政府の反対にあい6月に白紙に戻った経緯がある。PSAの株主は仏政府や中国自動車大手の東風汽車集団などで、複数の関係者の利害を調整する必要があり交渉が難航することも予想される。

PSAのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)とFCAのジョン・エルカン会長はともに業界再編に積極的な姿勢で知られる。PSAはFCAとルノーが統合交渉をする前にFCAに買収を打診していたとされる。

PSAは17年にGMから独オペルを買収。設計の共通化など徹底したコスト管理で、赤字続きだったオペルの営業損益を18年12月期に黒字化させた。ただ、売り上げの8割が欧州向けで、北米やアジアの強化が課題だ。成就しなかったが17年にはマレーシアの自動車大手プロトン・ホールディングスの買収を狙ったこともある。

北米市場に強いFCAと統合すれば、投資を抑えながら欧州依存度を下げられる。一方で、FCAはPSAと車台を共通化することなどで電気自動車(EV)の投入を加速できる。「FCAとルノーよりも理にかなった組み合わせだ」(投資調査会社エバーコアISIのアナリスト、アーント・エリンクホルスト氏)との声もある。

(フランクフルト=深尾幸生、パリ=白石透冴)

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