伊方原発、地震想定し訓練 ドローンで「医薬品」運搬

2019/10/30 10:38 (2019/10/30 12:45更新)
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愛媛県は30日、四国電力伊方原発(伊方町)で大地震による重大事故が起きたと想定し、周辺の山口県や大分県、内閣府などの約90機関計約2万3千人が参加する防災訓練を実施した。伊方原発は3号機が稼働している。「日本一細長い」とされる佐田岬半島の付け根にあり、近くには国内最大級の活断層「中央構造線断層帯」が通る。

愛媛県大洲市で実施されたドローンを使った訓練(30日午前)=共同

訓練は震度6強の地震が発生し、3号機で全電源が喪失、放射性物質が放出されたと想定した。

午前9時半ごろ、愛媛県西予市と大洲市に配備されたドローン(小型無人機)が上空へ。医薬品に見立てたあめを入れたプラスチックケースを2キロ余り先に運ぶ初めての訓練を実施し、上空から撮影した避難経路の状況などを県災害対策本部(県庁)へ伝送した。

事故の際、原発よりも佐田岬半島の先端側に住む約4千人が孤立する可能性があり、豊後水道を挟んだ対岸の大分県などへ海路で避難。午前10時すぎ伊方町の三崎港にバスで到着した住民らは、放射性物質の付着を調べるゲートを通った後、海上保安部の巡視船とフェリーに分乗し出港した。

参加者(64)は「実際に事故が起きたら、港から船が出られないのではないか」と懸念した。大型船が港に接岸できない場合に備え、住民が港から小型ボートで避難し、沖合に停泊中の海上自衛艦へ乗り移る訓練も初めて実施。〔共同〕

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