北方四島で初の観光ツアー 日ロ共同経済活動を試行

2019/10/30 9:48
保存
共有
印刷
その他

 30日、初の観光ツアーで北方領土・国後島の名所「ローソク岩」を訪れた日本人観光客ら=共同

30日、初の観光ツアーで北方領土・国後島の名所「ローソク岩」を訪れた日本人観光客ら=共同

【ウラジオストク=共同】北方四島での日本とロシアによる共同経済活動のパイロット(試行)事業として、両政府は30日、初の観光ツアーを国後島で開始した。日本の観光客と政府関係者ら44人が、来月3日までの日程で、国後、択捉両島の景勝地を巡る計画だ。

共同活動5項目のうち「島の特性に応じた観光ツアーの開発」に向け、宿泊施設や道路の整備状況など、具体的な課題を洗い出し本格的な実施につなげる狙いがある。

4島を事実上管轄する極東サハリン州の政府当局者によると、国後島では、古釜布(ロシア名ユジノクリーリスク)の博物館やロシア正教の教会、近郊の観光名所を回る。11月1日からは択捉島を観光する予定だが、天候次第でスケジュールは変わる可能性がある。

観光ツアーは6月の大阪での日ロ首脳会談で合意し、当初は10月11日からの予定だったが、直前にロシア側が延期を申し出た。ロシアの国境警備当局との調整が難航したとの見方が出ている。

共同経済活動では、日本の観光客や事業者の4島往来を可能にする新たな仕組みが必要となるが、合意に至っていない。今回は、対象が元島民や専門家らに限られるビザなし交流の枠組みを特例として利用する。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]