ボーイングCEO「我々が間違い犯した」 公聴会で謝罪

2019/10/30 3:56
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米議会上院の公聴会で証言したボーイングのミューレンバーグCEO(29日、ワシントン)

米議会上院の公聴会で証言したボーイングのミューレンバーグCEO(29日、ワシントン)

【ワシントン=中山修志】米ボーイングのデニス・ミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は29日、米議会上院の公聴会に出席し、旅客機「737MAX」の2度の墜落事故について「我々が間違いを犯した」と責任を認めて謝罪した。議員からは同社の安全管理の体制や情報開示の不備への批判が相次いだ。

ミューレンバーグ氏が議会の公聴会で証言するのは、2018年10月の事故後初めて。同氏は2度の事故原因が「機体制御システムの誤作動だった」と説明。「事故を繰り返さないために、絶対的な安全性を確立し信頼を再構築することを誓う」と述べた。

同氏は制御システムのソフト改修に向けて延べ10万時間を超える開発テストと800回以上のテスト飛行を実施し、自らも複数回の飛行に加わったと説明。「想定より時間がかかったが、規制当局と連携して手続きを進めてきた。後は各国当局が精査し、再開を認可するだけだ」と早期の再開を求めた。

議員らはミューレンバーグ氏ら経営陣が737MAXの安全上の問題をいつ把握したかを重ねて問いただした。中でも、同社のテストパイロットが16年時点で同機の安全性の問題を指摘していたメールへの質問が集中した。同氏は「19年の初頭にメールの存在を把握したが、詳細な報告を受けたのはここ数週間だ」と答えた。

議員からは「安全性を優先する企業文化は残っているのか」「行きすぎた開発競争が安全軽視につながったのではないか」などと厳しい指摘が続いた。ミューレンバーグ氏は安全性の評価について「長年の業界標準に依存していたが、不足していた」と釈明した。

公聴会は事故の遺族ら十数人が傍聴し、2時間30分ほどで終了した。同氏は開始前に記者団からCEOを辞任する意向を聞かれ、「安全性を確立するための業務に集中する」と述べた。同氏は30日に米議会下院の公聴会に出席する。

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