GM、業績予想を下方修正 ストが30億ドル利益下押し

2019/10/30 0:56
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【ニューヨーク=高橋そら】米ゼネラル・モーターズ(GM)は29日、2019年12月期通期の業績見通しを引き下げた。全米自動車労組(UAW)によるストライキの影響が19年通期の税引き前利益で約30億ドルの減益要因になる。中国での販売減も重荷となった。

UAWは9月半ばから1カ月以上にわたりGMの米工場でストを実施した=ロイター

同社のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は「工場停止による損失を取り返すため、やることがたくさんある」と述べた。19年12月期通期の調整後1株あたり利益予想は従来の6.50~7ドルから4.50~4.80ドルに引き下げた。9月半ばから1カ月以上続いたUAWのストにより、米国工場の操業を一時停止していたためコストがかさんだ。

同日発表した19年7~9月期決算は、純利益が前年同期比7%減の23億5100万ドル(約2600億円)だった。北米での販売が伸びた一方、中国での販売が大幅に減少して全体を下押しした。UAWのストは税引き前利益で10億ドル程度の減益要因となった。

売上高は同1%減の354億ドルだった。中国の販売台数が約69万台と前年同期に比べ18%減少した。景気の減速で需要が減っており、ディビア・スリヤデバラ最高財務責任者(CFO)は「中国市場は依然、不安定だ」と述べた。

北米は利幅の大きい多目的スポーツ車(SUV)など大型車が好調で4%増加したが、中国市場での減少を補えずグローバルでは5%減の約187万台となった。世界シェアも8.5%と0.2ポイント低下した。

UAWは10月下旬にGMの労働協約の改定案を受諾し、ストを解除した。新協約では昇給や非正規従業員を正社員に登用するルールを設けた。ただ現場従業員がこだわった将来の雇用保証は認めず、米国内の3工場の閉鎖も決まった。

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