南極の移動式施設 JAXAなど開発、月面基地に応用も

科学&新技術
2019/10/29 16:19
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)やミサワホームなどは29日、南極の厳しい環境に耐えられる移動式施設を公開した。事前に組み上げた部材を現地でつなぐだけで、建築の専門知識がなくても簡単に建てられるという。2020年2月ごろから昭和基地近くで断熱性などの性能を検証し、将来は月面の有人基地建設にノウハウを生かす。

南極向けに開発した移動式施設(29日、東京都立川市)

南極向けに開発した移動式施設(29日、東京都立川市)

開発した施設は高さ3メートル、面積は約33平方メートル。15人ほどが活動できる広さで、観測隊員の打ち合わせや食事などに使うことを想定している。底部にそりをつければ移動できる。太陽光パネルなどで発電し、壁には性能の高い断熱材を使った。

コンテナとほぼ同じ大きさの2つの部材を接続すれば、1つの建物として使える。国内でのミサワホームによる実験では、4人がかりで約4時間で建設できたという。

11月中旬に出航予定の観測船「しらせ」で南極に施設を運び、風が強く極めて気温が低い環境下で性能を確かめる。より寒冷な環境の「ドームふじ基地」まで移動させることも予定している。

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