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旭化成社長「研究者、環境づくりで後押し」

旭化成の小堀秀毅社長は29日、第21回日経フォーラム「世界経営者会議」で講演した。同社の吉野彰名誉フェローがリチウムイオン電池の開発で2019年のノーベル化学賞受賞が決まったことに触れ、「(研究者ら)高度な能力を持つ人材が活躍できる環境をつくってきた」と研究者の後押しを続けてきたことを強調した。

同社は2年前、高度な専門性を持つ人材を処遇する人事制度を改定。従来は部長待遇までしか昇進できなかったフェロー職を役員待遇まで昇進できる仕組みをつくった。小堀氏は「会社をリードする専門職を育てることが成長のエンジンとして欠かせない」と述べた。

グローバル人材の活用の必要性についても言及し、現在開催中のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で外国出身の選手との融合で躍進した日本代表を引き合いに出し、「一つのチームとして結束するような組織作りをしないといけない」と話した。

小堀氏は12年に経営戦略担当役員に就任し、積極的なM&A戦略を進めてきた。自動体外式除細動器(AED)を含む救命救急医療事業への進出を目指して12年には米国の大手であるゾール社を約1800億円で買収。15年にはリチウムイオン電池材料のセパレーター(絶縁材)の事業強化を目指して米同業のポリポア・インターナショナルを約2600億円で買収し、世界首位となった。

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経営者会議

日本経済新聞社はスイスのビジネススクール「IMD」、米ハーバード・ビジネス・スクールと共同で11月9、10日に東京都内で第23回日経フォーラム「世界経営者会議」を開いた。テーマは「世界経済再興と新常態の経営」。新型コロナウイルス禍を踏まえ、オンラインとリアルを組み合わせたハイブリッド開催だった。

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