鉄連会長、過剰生産協議で「多国間の枠組み継続を」

2019/10/29 15:18
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日本鉄鋼連盟の北野嘉久会長(JFEスチール社長)は29日、主要国間で鉄鋼の過剰生産能力を議論する枠組み「鉄鋼グローバル・フォーラム」の廃止が決まったことに関し「引き続き、多国間で協議をする枠組みが必要だ」との認識を改めて強調した。

29日、都内で記者会見した鉄連の北野嘉久会長(JFEスチール社長)

同日の定例記者会見でコメントした。鉄鋼グローバル・フォーラムは今年で3年目となり、12月末が設置の期限となる。日米欧を含む主要国の大半が期限の延長を望んでいたが、26日の閣僚級会合では中国が強く反対し、合意できなかった。

日本政府は新たな枠組みに向けた協議や設備投資を増やしている中国との2国間対話の強化も検討している。北野氏は今後求める枠組みの在り方について「今後、日本政府などと協議するなかで考えたい」と話した。

16年のフォーラム設置以降、中国は生産能力の削減や違法な鋼材をつくる業者の淘汰を進めた。北野氏は3年間の活動の成果について「過剰能力の削減が進んだ。政府の多大な努力と働きかけに感謝する」と話した。

一方、足元では中国が新規設備への投資を増やしていることも背景に、生産能力は再び増えている。北野氏は「4年ぶりに生産能力が上がってきているという認識を持っている」と懸念した。

26日の閣僚級会合では中国を除く多数の国が枠組みの継続を支持しており「継続して取り組むべき課題だと認識している」との立場を示した。

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