馬術W杯、「馬ふん」発電 照明など全電力供給

2019/10/29 12:50
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【ジュネーブ=共同】国際馬術連盟(FEI)は28日、ヘルシンキで27日まで開催されたワールドカップ(W杯)を含む国際大会で照明やスコアボード、携帯電話の充電コーナーなど大会運営に必要な全電力を「馬ふん」による発電で供給したと発表した。環境問題への意識が高い北欧で進む、スポーツ界のユニークな取り組みだ。

ヘルシンキの馬術会場に設けられた「馬ふん」発電による携帯電話の充電コーナー=国際馬術連盟提供・共同

FEIによると、4日間の国際大会で馬から集めたふんは約100トン。これを燃料に150メガワット超の電力を生み出し、余剰分はヘルシンキ一帯の家庭向けに回したという。協力するフィンランドの電力会社は「たった0.2デシリットルの馬ふんで電話を充電でき、2頭が日々排出する馬ふんで一戸建て1年分の暖房を生み出せる」と解説する。

2015年に導入された新システムで、フィンランド国内ではこれまで約7万トンの馬ふんが活用された。国連の「スポーツを通じた気候行動枠組み」に署名しているFEIのデボス会長は「最も想像しがたいところから(石炭や石油に頼らない)代替エネルギーの解決策が生まれることを実証した。馬術界が環境保護に真剣に向き合っていると明確に示すものだ」と述べた。

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