ポイント還元、予算不足なら対応検討 経産相
梶山弘志経済産業相は29日の閣議後の記者会見で、キャッシュレス決済のポイント還元策について「予算不足が見込まれれば適切な対応を検討する」と話し、予算を追加で手当てする可能性を示唆した。制度開始2週間では想定を上回る1日平均10億円分のペースでポイントが消費者に還元されており、原資が足りなくなる可能性も出ている。
政府は10月1日の消費増税にあわせてキャッシュレス決済で支払うとポイントの還元が受けられる制度を始めた。梶山氏は「当初は十分な予算額を措置したが、想定額は上振れ、下振れの両方のリスクがある」と述べた。参加する約千社の決済事業者には決済データを詳しく把握するよう求めている。
経産省は2020年3月末までの予算でポイント還元の原資に1786億円を確保している。1日あたりでは10億円弱だ。制度に参加する店舗数は今後も増えると予想されており、このペースが続くと予算が不足する恐れがある。