「永遠の初恋の人」八千草薫さん死去にゆかりの人ら

2019/10/28 21:29
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八千草薫さんの訃報に接したゆかりの人たちからは28日、悼む声が相次いだ。

同日始まった第32回東京国際映画祭で、開幕作品「男はつらいよ お帰り 寅さん」の上映前、登壇した山田洋次監督は八千草さんについて「僕たちの世代の日本人にとっては若い時からの憧れの人でした」と悼んだ。

同作には過去作の映像が編集されて入っており、シリーズ第10作にヒロイン役で登場した八千草さんも映っているという。山田監督は「今から47年前のとっても美しいクローズアップが入っていますから期待してください。そのクローズアップを通して八千草さんにお別れを言ってください」と観客に呼び掛けた。

俳優の石坂浩二さんは「(遺作となったドラマの撮影現場では)お元気そうにされていたので、すごく驚きました。憧れのマドンナで、笑っていらっしゃるお顔が一番印象に残っている。正直で真っすぐな方でもあり、せりふが(頭に)入らないときは『難しいのよね』とおっしゃって、ごまかしたりせず、(芝居に)ぶつかっておられた。そういう方に私たちは引っ張っていただいた。もう一度ご一緒したかった」とのコメントを出した。

ドラマ「岸辺のアルバム」で演出・プロデュースを手掛けた堀川とんこうさんは「八千草さんが演じた主婦は浮気をする役で、本人にはちゅうちょもあったが一生懸命演じてくれた。今見返しても素晴らしい作品だと思う。個性はあっても嫌な癖はなく、多様な役をこなした。世の男性にとって、永遠の初恋の人と呼べる存在だったとも思います」とコメントした。

脚本家、倉本聰さんは「八千草さんは演技力も含めて、ナンバーワンの俳優だったと思います。一言で表現すれば、ピュアな俳優ですね。あの美しさは、ただ表面的な顔の美しさではありません。心の美しさが顔に表れていた。八千草さんがもういないと思うと、脚本を書く気もあまりしなくなりますね」と悼んだ。〔共同〕

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