中国ZTEの7~9月 純利益5倍、5G関連好調

アジアBiz
2019/10/28 20:50
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【広州=川上尚志】中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)が28日発表した2019年7~9月期決算は、純利益が前年同期比4.7倍の26億5715万元(約400億円)だった。次世代通信規格「5G」関連の機器の受注が好調で売上高を伸ばした。前期に業績を大きく押し下げた米国の制裁の影響も薄れ、回復が鮮明になっている。

ZTEは中国のほか欧州やアジアで「5G」の基地局の出荷を拡大した(上海市での展示)

売上高は1.6%増の196億元だった。中国を中心に欧州やアジアなどで5G通信網に使う基地局の受注が堅調だった。5Gの商用化について契約を結んだ通信会社の数は9月末時点で35社になり、6月末時点の25社から増えた。消費者向け分野でも8月に中国で初めて5G対応のスマートフォンを発売するなど新製品の投入を続けた。

ZTEはイランや北朝鮮との違法取引を理由に18年4~7月、米政府から事実上の輸出禁止措置を科せられ、米企業から基幹部品である半導体が調達できず業務停止に陥った。制裁解除のため米政府に10億ドル(約1100億円)の罰金も支払い、18年12月期は69億元の最終赤字になった。19年に入ってからは制裁の効果は薄れ、安定して収益を上げられている。

ただ米政府はZTEや華為技術(ファーウェイ)など中国の通信機器メーカーへの警戒を解いておらず、中国企業の設備を5G通信網で使わないよう同盟国などに呼びかけている。米政府が再び圧力を高めれば業績が打撃を受けるリスクは残る。

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