慰安婦題材作の上映見送り 川崎の映画祭、市が懸念

2019/10/28 18:10
保存
共有
印刷
その他

川崎市で11月4日まで開催中の「KAWASAKIしんゆり映画祭」が、従軍慰安婦問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「主戦場」(ミキ・デザキ監督)の上映をいったんは予定しながら、見送っていたことが28日、分かった。出演者の一部が上映中止などを求めて提訴していることを踏まえ、川崎市が懸念を伝えていた。

別の映画2作が同映画祭で上映予定だった若松プロダクションは「『表現の自由』を殺す行為に他なりません」との声明文を発表、2作の出品を取り下げた。

映画祭はNPO法人「KAWASAKIアーツ」が主催し、事務局を運営。川崎市は共催として、約1300万円の費用のうち約600万円を負担している。

映画の配給会社によると、6月10日に映画祭事務局から「『主戦場』を上映したい」との連絡があり、8月5日午前に上映申込書が提出された。しかし同日午後になって「『映画祭や市が、出演者の一部から訴えられる可能性がある作品を上映するのはどうか』と川崎市に言われた」と連絡があり、9月に上映見送りの文書が届いたという。

川崎市市民文化振興室の担当者は「主催者から7月下旬に相談があり、それに答えただけで、介入とは考えていない」と説明。映画祭の中山周治代表は「運営のほぼ全てをボランティアが行っており、安全面や運営面のリスクを考えて判断した。忖度(そんたく)したと取られても仕方がないが、税金が使われている映画祭なので、民間の劇場とは違う判断をせざるを得なかった」と話している。〔共同〕

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]