自民、改憲テーマに地方政調会
岸田氏「令和の憲法考える」

2019/10/28 19:00
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自民党は28日、さいたま市で9月の内閣改造・党役員人事後、初めてとなる憲法をテーマにした地方政調会を開いた。憲法改正を議論する別の集会も重ねながら改憲の必要性を訴え、世論を喚起する。国会の憲法審査会で停滞する論議を進展させる狙いがある。

自民党は28日、憲法改正がテーマの地方政調会をさいたま市で開いた。

岸田文雄政調会長は28日の会合で「国会が議論すらしないのであれば、国民が意思表示する場を損なうことになりかねない」と述べた。「憲法が前提とする時代背景は大きく変化した。令和の時代の憲法のあり方を考えてもらう契機にしたい」と強調した。

会合には地元の国会・地方議員らが参加した。衆院埼玉2区選出で衆院憲法審査会の与党筆頭幹事を務める新藤義孝政調会長代理も出席し、9条に自衛隊を明記する案など自民党がまとめた改憲4項目を説明した。「憲法審査会を動かそうと必死に努力している」と支持を訴えた。

地方政調会は11月に岸田氏の地元の広島県、12月には福島県で開く予定だ。

自民党は地方政調会のほかに憲法に関する集会を相次ぎ開催している。安倍晋三首相(党総裁)が9月の党役員人事で、挙党体制で憲法論議を進めるよう執行部に促したためだ。

10月18日には二階俊博幹事長と世耕弘成参院幹事長が所属する和歌山県連が1000人規模の集会を開いた。下村博文選挙対策委員長や稲田朋美幹事長代行も各県連の会合などで講演を重ねる。党の憲法改正推進本部は「遊説・組織委員会」を新設し、全国で集会や演説を計画する。

自民党は臨時国会で、継続審議となっている国民投票法改正案の成立と改憲案の提示をめざす。衆院憲法審査会は31日に9月の海外視察の報告や自由討議を実施することで与野党が合意したが、その後の対応は折り合っていない。

集会の参加者は自民党の支持者が中心だ。国会の憲法論議の進展につなげるには自民以外の支持層の喚起が課題になる。

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