マレーシア航空支援、日本航空など4社が候補に 現地紙報道

2019/10/28 15:53
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【シンガポール=中野貴司】経営再建中のマレーシア航空のスポンサー候補が、日本航空(JAL)など4社に絞り込まれたことが分かった。マハティール政権は2020年初頭までにスポンサーを決める意向で、外部から資本支援とノウハウ提供を受け、早期の黒字転換を目指す。

マレーシア航空は経営再建を進めている=ロイター

28日までに地元紙が報じた。4社の中には、カタール航空や中国南方航空も含まれているという。

マレーシア航空は14年の2件の墜落事故で経営難に陥り、同年、完全国有化された。外部から経営者を招くなどして経営再建を進めてきたが、格安航空会社(LCC)のエアアジアなどとの競争が激しく、赤字が続いている。

マハティール政権は政府主導の再建では黒字化が難しいと判断し、外部の資本・業務支援を受けることを決定。アドバイザーの証券会社も任命し、スポンサーの選定を進めてきた。

JALなどの外資系航空会社は機材の共同購入といったコスト削減策も進めやすく、有力な候補となる。マレーシア政府はスポンサーが決定後も、一定割合の株式を保有し続けるとみられ、出資割合などが今後の焦点となる。

JALがマレーシア航空の再建に名乗りを上げたのは、19年5月に同社と合意した共同事業の効果を高めるためだ。

共同事業は航空業界で「ジョイントベンチャー(JV)」と呼ばれる協業形態で、ダイヤや運賃を両社で調整したり収益を1つの会社のように共有して分配したりする。相手の経営がおぼつかなければ十分な効果は上げられない。「共同事業をいかに強固にしていくかという中で出資の話が出てきた」(JAL幹部)。

東南アジアはシンガポール航空やタイ国際航空など有力航空会社がライバルの全日本空輸(ANA)と協力関係にある。貴重なパートナーであるマレーシア航空の再建はJALにとっても大きな意味を持つ。

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