超高層、この階の揺れは? 巨大地震で予測アプリ

2019/10/28 11:32
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巨大地震が起きた時に高層階のオフィスや住宅にいると、建物がゆっくりと時間をかけて大きな幅で動く揺れに襲われることがある。「長周期地震動」と呼ばれる揺れで、超高層ビルの弱点。この揺れが来る前に、自分がいる階の被害を予測するアプリを久田嘉章工学院大教授らが28日までに開発した。

長周期地震動による超高層ビルの揺れを予測するアプリ画面のイメージ=工学院大提供・共同

例えば震源が200キロ以上離れた遠い地震なら、揺れが来る1分前に警告するのが目標。現在は学内での実験中で、来年度にも一般向けに利用を広げていく方針だ。

「新しい超高層ビルは大きく揺れても避難が必要な損傷を受けることはほとんどないが、慌てずに状況を判断してほしい」と久田さん。

この揺れは1往復するのに1~数秒以上かかる。遠くまで衰えずに伝わって建物を揺らしたり壊したりするのが特徴で、2011年の東日本大震災では、震源から400キロ以上離れた東京都心の超高層ビルを揺らした。

細かく揺れる普通の地震の揺れであれば気象庁の緊急地震速報が有効だが、しなるような超高層ビルの揺れ方は地上や低層階とは全然違う。同じビルでも階数によって揺れ方が異なる。

アプリはアンドロイド搭載のタブレット向けで、利用者が建物の構造や階数を登録しておく。各地に観測点を持つ防災科学技術研究所のデータから、ビルの高層階や中層階の揺れを瞬時に計算し、揺れが届く前に利用者がいるフロアの被害などを警告する仕組みだ。

被害の大小を3段階で予測し、建物に残っていいのか外へ逃げるべきかも示してくれる。

〔共同〕

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