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国際手話学ぼう オリパラで注目、各地で通訳講座

国際手話中級講座で学ぶ青塚昌子さん(左)。右は講師の砂田武志さん(5日、東京都千代田区)=共同

来年の東京五輪・パラリンピックを見据え、海外の聴覚障害者とコミュニケーションする方法として国際手話が注目されている。訪日外国人との交流やボランティアでの活用などが期待され講座で学ぶ人が増加。ただ正確な通訳ができるほど熟練した人はまだ少なく人材育成が課題だ。

東京都千代田区にあるビルの一室で5日、日本国際手話通訳・ガイド協会が運営する中級講座が開かれた。静かな教室で、講師と生徒数人が国際手話でさまざまな単語をやりとり。話が通じると一気に笑顔が広がった。

国際手話は、聴覚障害者が国際会議などで使用する言語。耳の聞こえない外国人が全員習得しているわけではないが、聴覚障害者による国際総合スポーツ大会デフリンピックなどで広く活用されている。

中級講座の生徒で埼玉県入間市のパート、青塚昌子さん(53)は「国際手話を身につけて東京五輪・パラリンピックの都市ボランティアに臨みたい」と声を弾ませる。講師を務めるガイド協会の砂田武志代表理事(58)によると、生徒は約3年前から3倍に増え、現在は約100人に上る。

東京都は、国際手話や米国で使われるアメリカ手話を学ぶ人に対し、受講料の半額を補助する制度を設けた。2014年度の利用者は110人だったが、18年度は341人にまで伸びた。

学びの場は各地に広がる。ガイド協会は広島市ろうあ協会と連携し来年から広島県内で講座を開く計画を進める。被爆地を訪れる外国人を国際手話で案内することを目指す。

日本財団ボランティアサポートセンターは、来年の東京大会の運営に携わる大会ボランティア予定者向けに開く手話講座に国際手話を盛り込んだ。9月に受講した千葉県浦安市の会社員、八木政道さん(33)は、チケット購入やレストラン案内を想定した手話を学び「世界中の人をおもてなしできたら」と目標を描く。

だが通訳者の人数は十分ではない。外国人向けにツアーと通訳ガイドを紹介する企業「otomo」(東京・文京)は、インターネット上で客がガイドを選ぶ際、英語などに加え国際手話を選択できるようにする予定だが、当面は用意できるガイドが5人前後にとどまる見通しだ。

25年に日本でのデフリンピック開催を目指す全日本ろうあ連盟は今月末に学習本「Lets' Try国際手話」を発行する。ページのQRコードをスマートフォンで読み取れば動画が見られる。吉野幸代理事(47)は「本を使って国際手話ができる人が増えてほしい。通訳者や指導者は非常に不足しており養成に力を入れたい」と語った。

〔共同〕

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