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英個人資金、ESGファンドに逃避(海外投信事情)

2019/10/30 12:00
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英国で個人投資家の資金がESG(環境・社会・企業統治)関連ファンドに向かっている。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る懸念から英国株ファンドが敬遠されるなかで、個人マネーの受け皿になっている。

■ESGファンドを5カ月連続買い越し

英国投資協会(IA)によると、倫理的・道徳的な課題に積極的に取り組む企業(英国外を含む)に投資する「エシカルファンド」への個人資金の流出入額は、8月に2億3200万ポンド(約320億円)の流入超と、5カ月連続の買い越し。流入超過額は3カ月連続で2億ポンドを超え、過去1年間の流入超過額は15億7100万ポンドに達した。

一方、英国株で運用するファンドを個人は3カ月連続で売り越した。この間の流出超過額は23億1500万ポンドとなり、過去1年では30億6300万ポンドの売り越し。英経済の混乱などを警戒して「リスク管理を重視した投資が増えた」(IA)という。

■すべての世代がESG投資に関心

ESG関連ファンド人気は「英国のすべての世代で、(社会的・環境的な成果と投資リターンを両立させる)インパクト投資への関心が広がり続けている」(米運用会社アメリカン・センチュリー・インベストメンツ=ACI=のギヨーム・マスコット氏)ことが背景という。

ACIによると、英投資家の6割はESG投資や社会的責任投資(SRI)に「魅力を感じる」と回答。世代別では「ミレニアル世代(21~38歳)」の7割超、より豊富な資金力を持つ「X世代(39~54歳)」も6割強がESG投資に高い関心を示した。

ESG関連銘柄のパフォーマンスが好調なのも個人の資金流入を後押しする材料だ。英投資サービス会社ウィリス・オーウェンがESG関連指数と非ESG関連指数のパフォーマンスを調べたところ、ESGの観点で優れた企業の株式を組み入れた「FTSE4Good UK指数」は過去10年間のトータルリターン(価格の騰落や配当などを含めた収益)が125%に達し、英市場全体の平均である「FTSE All Share指数」の118%を上回った。

過去3年、5年でもESG関連指数のパフォーマンスは市場全体を上回る。ESG関連ファンドは「テーマ性の高さが投資資金を呼び込む原動力になっている」(欧州系運用会社)のは事実だが、パフォーマンス面でも魅力的とあって、逃避マネーの流入は続きそうだ。

(QUICK資産運用研究所ロンドン 荒木朋)

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