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豊島逸夫の金のつぶやき

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FOMC直前、現地でヘッジファンドと対話

2019/10/28 10:04
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ニューヨークのヘッジファンドに招かれ日本株のレクチャーをしてきた。

トレーダー出身者は横のつながりで仲間意識が強く本音がぶつかる議論となる。筆者は日本の情報を提供して、ニューヨークの生情報を得る、というギブ・アンド・テークの関係でもある。

マーケットはS&P500種株価指数が史上最高値に迫るという状況であったが、出来高をみると上場投資信託(ETF)関連などはピークの半分近く。米連邦公開市場委員会(FOMC)前の薄商いに乗じて一暴れをもくろむ超短期投機筋だけが動いた、というのが実態だ。直近の日本株上昇についてもショート(空売り)の買い戻しが主体と割り切っている。

外為市場では、ユーロが主役で、膠着状態の円にマネーは集まらない。

レームダック化したドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言は注目されず、次期ラガルド総裁の采配に対する不透明感から、緩和期待のユーロ売りを手じまう動きが集中している。実効為替レートで見るとドル安傾向が目立つが、ドルが積極的に売られているわけではない。ユーロとポンドの反騰局面で結果的にドル安となっている。

商品市場では、もっぱら世界景気減速由来の需要減が重視され、売りからの仕掛けが目立つ。サウジ石油施設爆撃などの突発的地政学的要因は「吹き値売り」の格好の機会と捉えている。金も今年の高値はもう見た、との感覚で、上値は限定的だ。

マクロ視点では、債券市場でのドル金利動向と、ドイツ国債利回りが最大の関心事である。

「重要イベントが集中する28日からの週で市場の景色が変わるかも」と身構えている。

トランプ大統領からの「ノイズ」は、全て「大統領選挙」というキーワードで解ける。「株価最高値更新」という選挙用材料は来年前半に温存したい、というのがトランプ氏の本音であろう。ゆえに、現時点では株価には売り材料となる対中強硬姿勢というカードを切ることにためらいは感じられない。

そして、日本株に関しては、米国株の割高感から、「国際分散投資」の一選択肢として、珍しく検討対象にされている。それゆえ、セル・サイド(業者側)ではない筆者などから本音を聞きたい、という発想になるのだ。日本株への本気度を実感した。通常、米国株からのシフトとしては、まず欧州株が挙がるのだが、欧州経済には不安定感が根強い。新興国株も買いにくい。その結果、ラスト・フロンティア(最後の辺境)でエキゾチックな日本株が相対的に浮上しているわけだ。

50%を超える政権支持率は、今の先進国では「絶滅危惧種」に近い、などと語られる。日本株への運用配分も「アンダーウエート」が圧倒的だが、2020年は「ニュートラル」へのギア・シフトが増える兆しも感じられた。年末までの日本株反落シナリオが話題となり、そこをエントリー(買い始め)のタイミングと期待する見方が印象的であった。

日銀の動きも世界緩和競争の中で注目度が高まっている。日銀政策決定会合当日にチェックのため電話を入れるとの依頼も少なくなかった。これまではほとんどスルーされていただけに、ここでも本気度を感じた。

2020年は筆者も日本株関連のニューヨーク出張が増えそうである。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
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