米議会も評価、IS指導者殺害で

2019/10/28 5:20
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【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は27日、過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者アブバクル・バグダディ容疑者が米軍の軍事作戦で死亡したと発表した。各国で多数の犠牲者を出してきたシリアでのIS掃討作戦の進展を印象づけ、トランプ氏のシリアからの駐留米軍の撤収方針に批判的だった米議会からも評価の声が上がった。

米民主党のペロシ下院議長はイスラム国指導者の殺害に向けた特殊作戦について事前に伝えられなかった=AP

共和上院トップのマコネル院内総務(22日、ワシントン)=ロイター

共和上院トップのマコネル院内総務は27日の声明で「米軍と対テロ戦を戦う多くのパートナーにとっての勝利で、中東の将来に重要な一歩だ」と称賛。トランプ氏に近い共和党のグラム上院議員は「テロとの戦いにおいて画期的な出来事だ」とホワイトハウスで記者団に語った。

野党・民主党のペロシ下院議長も「米国民は米軍と情報機関の勇気と貢献を称賛する」との声明を発表した。ただ「IS指導者の死亡はISの終わりを意味しない」とも指摘した。

トランプ氏は会見で、軍事作戦は事前に共和の一部議員に伝えたが、情報漏洩の恐れがあるとして民主には通知しなかったと明らかにした。オバマ前大統領は2011年に国際テロ組織「アルカイダ」指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害に向けた特殊作戦について、事前に与野党の指導部に伝えている。

今回、トランプ氏が民主に作戦を伝えなかったのは同氏の弾劾調査を巡る与野党対立が激しくなっているためだ。ペロシ氏は「下院はこの作戦に関して説明を受ける必要がある」と要求した。

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