トランプ米大統領「IS指導者は死亡」 米軍事作戦で

2019/10/27 22:30 (2019/10/28 0:45更新)
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【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は27日、過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者アブバクル・バグダディ容疑者の殺害に米軍が成功したと発表した。米軍がシリア北西部で26日夜に軍事作戦を実行し、追い詰められた同容疑者が自爆して死亡した。オバマ前政権下の2014年から続いてきたシリアでのIS掃討作戦は大きな節目を迎えた。

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トランプ氏はホワイトハウスで声明を読み上げ「バグダディ容疑者は死んだ。その捕獲と殺害は国家安全保障の最優先事項だった。世界はこれで一段と安全になった」と成果を強調した。石油施設の保護を理由にシリアに米軍の一部を残すとしたものの「米軍を我が国に戻したい」とも語り、同国の駐留米軍の削減に重ねて意欲を示した。

「テロとの戦い」を続ける米国にとり、今回は11年の国際テロ組織「アルカイダ」指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害に続く成果となる。ただ、シリアではなお複数の過激派組織が活動しており、同国の安定をいかに図るかが引き続き課題だ。

米軍は26日夜にシリア北西部イドリブでバグダディ容疑者を標的にした特殊作戦を実行した。トランプ氏によると、米軍からトンネルに追い詰められた同容疑者が3人の子どもを道連れに自殺ベストを爆発させた。作戦での米軍の犠牲者はなかった。DNA鑑定では本人と推定されると判断しているという。トランプ氏はホワイトハウス地下のシチュエーションルームで作戦を見守った。

ISは一時、シリアとイラクにまたがる広大な地域を占領した。バグダディ容疑者は14年6月、この地域でイスラム法に基づく政教一致の「国家」を樹立すると宣言。インターネットを通じ、世界に過激思想を広めた。イスラム圏だけでなく欧米からも多くの若者らを戦闘員などとして受け入れた。キリスト教会などを狙い世界各地で起きたテロへの関与を認めてきた。

ISは誘拐した外国人らを殺害する様子を撮影して映像をネットで流し、過激さを印象づけた。日本人もフリージャーナリストの後藤健二さんら2人が犠牲になった。

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