独社民党首選、ショルツ財務相らが首位 決選投票へ

ドイツ政局
2019/10/27 2:57
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【ベルリン=石川潤】メルケル政権の与党で第2党のドイツ社会民主党(SPD)は26日、新党首を選ぶ党員投票の結果を公表した。党首は2人で務める制度で、今回の投票では連立維持派のショルツ財務相とゲイウィッツ氏のペアが首位となった。ただ、連立維持に懐疑的な候補が僅差で迫っている。2組による決選投票が11月に実施されるが、結果は見通しにくい状況だ。

SPDは5月の欧州議会選挙の敗北を受けて当時のナーレス党首が辞任し、新しい党首選びに入っていた。今回の党首選はペアでの参加を認め、6組の候補が名のりをあげていた。どのペアも過半数を獲得できなかったため、決選投票が実施され、11月30日に結果が公表される。

今回の投票ではショルツ財務相とゲイウィッツ氏のペアが22.7%で首位となったものの、連立維持に懐疑的で、ノルトライン・ウェストファーレン州の元財務相、ワルターボーヤンス氏のペアも21%を獲得した。

党首選の最大の焦点は、メルケル首相の中道右派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立を維持するかどうかだ。連立政権への参加で党の特色を打ち出しにくくなり、存在感が低下しているとの不満が党内で高まっている。

2021年まで続く議員任期中の連立維持に前向きとされるショルツ財務相はベルリン市内の党本部で決選投票進出の結果を受け、安堵の表情を見せた。だが、2位のワルターボーヤンス氏のペアとの差はわずかで、勝利をぐっと引き寄せたとは言いがたい。

ショルツ氏は知名度などで優位に立つが、党の退潮に対して責任があるとの指摘も多い。連立に批判的な勢力がワルターボーヤンス氏らへの支持で足並みをそろえれば、逆転の可能性も残る。

ショルツ氏らが勝利すれば、メルケル政権の継続に道が開ける。ワルターボーヤンス氏らが党首になってもすぐに連立解消になるとは限らないが、メルケル首相に高めの要求を投げつけて混乱が広がる恐れがある。

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