バニラ最後の成田便到着、5年10カ月の歴史に幕

2019/10/26 19:40
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格安航空会社(LCC)バニラ・エアの最終便が26日、運航を終えた。成田空港を拠点に首都圏でのLCCの普及に貢献したが関西地盤のピーチ・アビエーションとの経営統合で約5年10カ月の歴史に幕を閉じた。路線の多くはピーチに引き継がれ、27日以降は成田もピーチの拠点となる。国内最大手のLCCとなったピーチには市場をけん引する役割も求められる。

バニラ・エアとして最後の成田到着便の乗客を従業員らがイメージカラーの青と黄色のサイリウムを手に出迎えた(26日、成田空港)

午後6時ごろ台北発成田行きの便が滑走路に降りると、ピーチの井上慎一最高経営責任者(CEO)がバニラの従業員とともに手を振って出迎えた。

バニラは2011年にANAホールディングス(HD)とアジアのLCC大手エア・アジアの合弁で設立されたLCCのエアアジア・ジャパン(現在のエアアジア・ジャパンとは別会社)が前身。ANAHDとエア・アジアの方針の違いから業績が低迷し、13年にANAHDが完全子会社化した。「バニラ・エア」に一新し、再スタートを切った。その後、ANAHDの出資を受けていたピーチ・アビエーションと経営統合を発表した。

両社は2020年3月末の統合完了を前に路線の移管を順次進めてきた。最後に残ったのが成田―台北線と福岡―台北線でいずれも26日がバニラとしてのラストフライトとなった。

日本の「LCC元年」と言われる12年から急速にシェアを伸ばしたLCCだが、現在国内線でのシェアは10%前後で停滞している。一因として指摘されるのが首都圏での利用の低さだ。バニラを受け継いだ新生ピーチが壁を打ち破れるか。注目は高い。

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