子ども1200人足止め 千葉、校舎などに宿泊

2019/10/26 13:36
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2度の台風で深い傷痕が残る地域が、再び記録的な大雨に見舞われた。千葉県や福島県では各地で河川の水があふれ、土砂崩れが発生。新たな犠牲者は10人を数えた。千葉県では計約1200人の児童生徒が帰宅できず、校舎などに宿泊。「いつまで持ちこたえられるか」――。度重なる風雨災害に、被災した人々から不安の声が漏れた。

大雨の影響で浸水した薬局(26日、千葉県茂原市)

記録的な大雨により発生した、千葉市緑区板倉町の土砂崩れ現場(26日午前9時32分)=共同

千葉県によると、26日朝時点で学校や校外学習先から帰宅できず、校舎などに宿泊した公立と私立の児童生徒が計約1200人いた。体調不良を訴える子どもはいないという。孤立状態の学校はなく、保護者が出迎え順次帰宅している。

大雨により一時孤立状態となった同県山武市雨坪の幼稚園では、消防の水陸両用車が園児ら約60人を救出した。総務省消防庁は救出場面の動画を報道機関に公開。園児を乗せた車両が暗闇の水上をゆっくり進み、隊員が車体につかまるよう園児に呼び掛けている様子が映っている。けが人はいなかった。

山武市によると、この幼稚園周辺で25日、河川が氾濫し、園児57人と教諭7人が孤立。消防庁が地元消防に配備していた水陸両用車が午後6時すぎに救出を開始し、9時20分ごろ全員が避難を終えた。

首都圏各地と結ぶ鉄道やバスが運休となった成田空港では、約3千人が空港内で朝を迎えた。

千葉県内では25日、千葉市緑区で土砂崩れが発生し、60代の男女2人と40代女性が死亡。長南町では80代と90代の男性2人、長柄町では80代と50代の男性2人が亡くなった。茂原市でも男性1人が死亡し、市原市の自宅敷地内で土砂に巻き込まれて重傷だった50代女性も26日に死亡が確認された。

同県によると、県管理の7河川が氾濫し、25日夜には1800人以上が避難した。

福島県相馬市では25日夜に外出した60代女性が行方不明になり、26日午前8時半ごろ、海岸近くで遺体が見つかった。市や地元消防によると、女性は息子を迎えに出たとみられ、息子とも連絡が取れず捜索している。

福島県の担当者は「ヘリコプターの映像を見る限り、相馬市の宇多川周辺の浸水被害がひどい」と話した。いわき市では台風19号の際の堤防決壊箇所から水があふれた夏井川などが氾濫したことで、床上浸水などが数十件報告された。

宮城県危機対策課や消防によると、台風19号で大きな被害が出た丸森町を含む県内で人的被害や目立った浸水は確認されておらず、調査を続ける。

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