機体墜落、無許可操縦 死亡男性は茨城の71歳
茨城県かすみがうら市で20日、超軽量飛行機(ウルトラライトプレーン)とみられる機体が畑に墜落、炎上した事故で、死亡した男性が事故時に航空法で定められた国の許可を得ていなかったことが26日までに、国土交通省東京航空局への取材で分かった。超軽量飛行機の事故では無許可飛行のケースが多数あるという。
県警土浦署は、男性は同県石岡市荒金の会社役員、小石川誠一さん(71)と発表した。
事故後に派遣された運輸安全委員会の航空事故調査官は、機体は超軽量飛行機か自作の航空機の可能性があるとみている。同航空局によると、いずれの機体でも航空法は3つの許可を得るよう義務付けており、小石川さんは、機体を操縦する技能確認などに当たる「操縦者」の許可を得ていなかった。航空局は他の許可も得ていたかどうかを調べている。
事故は20日午前11時35分ごろに発生。同乗していた同県つくば市の会社役員の男性(53)が軽傷を負った。国交省は航空事故と認定した。〔共同〕