米中閣僚が電話協議、部分合意の署名へ「前進」

2019/10/26 4:59
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=鳳山太成】米中両政府は25日、貿易問題を巡り閣僚級の電話協議を開いた。農産品や為替など特定分野で合意文書をつくる作業を進めた。米通商代表部(USTR)によると「特定の議題で前進した。いくつかの分野で完了に近づいている」という。11月中旬の首脳会談での正式署名をめざして、今後も電話協議を重ねる方針だ。

10日、中国の劉鶴副首相(左)を出迎えたライトハイザー氏(中)とムニューシン氏=ロイター

USTRのライトハイザー代表とムニューシン米財務長官が、中国の劉鶴(リュウ・ハァ)副首相と協議した。特定の議題に絞った「米中貿易協定の第1段階」を正式に妥結するため、部分合意の詳細を詰めた。

米中は10~11日、ワシントンで閣僚級交渉を開いた。トランプ大統領が「第1段階の合意に達した」と主張し、15日に予定していた制裁関税の引き上げを延期した。

米政権は合意内容で声明を出していない。中国が最大500億ドル(約5兆4千億円)分の米農産品を購入したり人民元安誘導を控えたりすることで合意したと、政府高官らが口頭で説明している。中国も合意内容を認めておらず、文書を詰める過程で対立が再び激しくなる可能性がある。

米中は11月中旬にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせて首脳会談を開き、正式に部分合意することを検討している。中国の産業補助金など解決が難しい構造問題は先送りしており、交渉を続ける必要がある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]