印タタ自動車、最終赤字27億円に改善 7~9月
英子会社が好調 国内は不振続く

アジアBiz
2019/10/25 22:19
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【ムンバイ=早川麗】インド自動車大手のタタ自動車が25日発表した2019年7~9月期連結決算は、最終損益が18億ルピー(約27億円)の赤字だった。100億ルピーの赤字だった前年同期から大幅に改善した。売上高は9%減の6610億ルピーだった。子会社の英高級車ジャガー・ランドローバー(JLR)の中国販売がプラスに転じ、同社が黒字に転換した。半面、インド国内の販売が大きく減り、赤字が続いた。

タタ自の7~9月のインド国内の販売台数は45%減った(ニューデリーの販売店)=石井理恵撮影

赤字縮小に貢献したJLRの世界台数(出荷ベース)は13万台強と前年同期に比べ3%増え、売上高も8%増加した。中国の自動車市場が落ち込むなか、複数の新車の投入効果が出た。コスト削減に加え、利益率の高い車種の販売が増えて採算が改善した。税引き前損益は1億5600万ポンド(218億円)の黒字だった。前年同期は9000万ポンドの赤字だった。

全体の足を引っ張ったのはお膝元のインド市場だ。タタ自のインド国内の販売台数(出荷ベース)は9万台強にとどまり、前年同期から45%減った。タタ自の単独決算では44%の減収となり、税引き前損益が127億ルピーの赤字に転落した。

インドの新車販売台数は18年11月から前年割れが続く。19年7~9月は毎月30%前後、減少した。24日に決算を発表した同国最大手マルチ・スズキも39%の減益となり、各社が苦戦している。

タタ自は25日、事業の立て直しに向けて1000億円規模の資金を調達すると発表した。インド最大財閥タタ・グループの統括会社、タタ・サンズを割当先とする第三者割当増資などで調達する。インドの国内販売は反転の時期が見通せず、20年春に導入される新排ガス規制への対応など投資は継続する必要があることから、タタ・サンズの支援を仰ぐ。

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