太古火星の水「しょっぱい」、金沢大など推定

科学&新技術
2019/10/25 18:37
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金沢大学の福士圭介准教授と東京工業大の関根康人教授らは米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「キュリオシティ」のデータから、約35億年前の火星に存在した水の成分を推定した。地球の淡水や海水と同じく中性で塩分は海水の3分の1程度、マグネシウムなどのミネラルも多かった。生命の生存に適した水質だったと考えられるという。

米ハーバード大、物質・材料研究機構との共同研究の成果で、25日付の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した。

探査車が訪れた火星赤道付近の「ゲール・クレーター」のデータに注目した。約35億~40億年前の火星には水が存在し、クレーター内部は湖だったと考えられている。

研究チームはクレーターの底にたまった堆積物のデータを分析し、一部の粘土鉱物に残った痕跡から当時の水質を探った。水は中性で、地球の海水の約3分の1だった塩分は「味噌汁やラーメンのスープくらいのしょっぱさ」(関根教授)という。

マグネシウムは海水の6割~同程度、カルシウムは2~4倍程度を含んでいた。モンゴルの塩湖などに近い水質だった。

福士准教授は「火星に水がかつて存在しただけでなく、生命の生存に都合がいい水質だったことを初めて定量的に明らかにできた」と話す。

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