富士通、AIの判断精度 劣化防ぐ新技術

2019/10/25 19:30
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富士通研究所は25日、人工知能(AI)の判断精度の劣化を防ぐ新技術を開発したと発表した。一般的にAIは大量のデータを学ばせて判断モデルをつくるが、時間がたつと社会情勢の変化などの原因で精度が下がる場合がある。新技術は精度の劣化を推定して判断モデルを補正する。2020年度中のサービス化をめざす。

AIによる判断では例えば企業の信用リスク評価の場合、主に財務諸表のデータをAIに学ばせる。当初は精度が高くても、為替や物価などの環境が変わるとリスク判定の基準が変わる可能性がある。

富士通が3800社の信用リスク評価で自社のAIの働きを検証したところ、当初は91%だった正しい判断の比率が1年後に69%まで下がったという。新技術を使うことで正答の比率を89%まで修復できた。従来の方法では必要な、判断モデルを作り直す作業を減らせた。

AIは金融や製造業など幅広い分野で実用化が進む。富士通はAIの基礎技術だけでなく、運用に役立つ手法を研究している。新技術は同社のAIサービスに組み込んで実用化する考えだ。

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