米サード・ポイント、ソニーに不満表明 圧力継続へ

2019/10/25 2:52
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サード・ポイントのローブCEOはソニーに半導体事業分離を要求=ロイター

サード・ポイントのローブCEOはソニーに半導体事業分離を要求=ロイター

【ニューヨーク=宮本岳則】米有力アクティビスト(物言う株主)のサード・ポイントは24日、投資家向け書簡でソニー経営陣に対し、不満を表明した。半導体事業の分離・独立などの提案が拒否されたことに関連し「信じがたい」と批判した。株価は依然、過小評価されているとみており、株主として圧力をかけ続ける方針を示した。

サード・ポイントは6月に公開した投資家向けの書簡で、金融や半導体など関係性の薄い事業を複数抱える構造を解消すれば、株式市場の評価は高まると主張していた。ソニーは米ゴールドマン・サックスなど外部専門家と提案内容を検討し、9月の声明で半導体事業の分離・上場案や金融子会社株の売却案を拒否した。提案が受け入れられなかったことで、サード・ポイントの出方に注目が集まっていた。

同社は24日の書簡で、ソニーへの投資の進捗状況を報告した。「ソニーほどの規模を持ち、多岐にわたり事業を展開している企業がビジネスを改善し、バリュエーション(株価)を高めるための具体的な行動を一つたりとも見つけられなかったとは信じがたい」と批判した。ソニーはサード・ポイントの提案を一部受け入れ、オリンパス株の売却を決めたが、満足していないようだ。

ソニーの吉田憲一郎社長兼最高経営責任者(CEO)は「長期で企業価値をつくっていくことを優先したい」と述べており、事業改革を巡るサード・ポイント側の主張との隔たりは大きい。

同社は現時点でのソニー株保有額を明らかにしていない。6月の書簡では15億ドル(約1600億円)分を保有すると明らかにしていた。ダニエル・ローブCEOは7月、日本経済新聞とのインタビューで「株価が下がれば買い増すかもしれない」と述べていた。足元のソニーの株価はサード・ポイントが提案を公表した時点を上回っているが「世界で最も割安な大型株の一つ」とも指摘しており、買い増しで圧力を強めるシナリオも考えられる。

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