ツイッター、増収率1ケタどまり 広告ツール欠陥響く
【シリコンバレー=白石武志】米ツイッターが24日発表した2019年7~9月期決算は、売上高が前年同期比9%増の8億2371万ドル(約890億円)だった。ツイッター上の広告の効果を高めるソフトウエアにバグ(欠陥)が見つかった影響で、売上高の伸び率は7四半期ぶりに1桁台にとどまった。
最終利益は前年同期に計上した税務上の利益がなくなった影響で95%減の3652万ドルだった。同社が経営指標として重視する、広告を閲覧した日間利用者数は7~9月期に1億4500万人となり、17%増えた。
問題となったバグは、広告ツイートから直接アプリをダウンロードするようスマートフォンの利用者らに働きかける広告主向けのツールで見つかった。広告の対象者を絞り込んだり、広告効果を測定してデータを共有したりする機能に影響があったという。一連の不具合は修正済みとしているが、7~9月期の売上高の伸び率が3ポイント以上抑えられる結果になったという。
売上高の地域別の内訳は米国が10%増の4億6500万ドル、その他の地域が7%増の3億5800万ドルだった。ツイッターにとって米国に次いで2番目に大きい市場である日本でもバグの影響があり、1%減の1億2900万ドルとなった。