トラックも減速鮮明 ダイムラー、部門業績予想引き下げ

2019/10/24 18:51
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【フランクフルト=深尾幸生】乗用車に加えトラックも需要減速が鮮明になってきた。世界最大手の独ダイムラーは24日、2019年12月通期のトラック部門の業績予想を下方修正した。2位のボルボ(スウェーデン)は7~9月期の受注が45%減った。米中の貿易戦争などによる不透明感で顧客が投資を控えている。堅調だったトラックにもブレーキがかかり、部品や素材など関連業界も収益環境がさらに厳しくなる。

ハノーバー商用車ショーで展示されるダイムラーのトラック

ダイムラー全体の7~9月期の売上高は前年同期比8%増の432億ユーロ(約5兆2300億円)、営業利益に相当するEBIT(利払い・税引き前利益)は26億9400万ユーロと8%増えた。メルセデス・ベンツなどの乗用車部門の販売台数が8%増えたことが寄与した。

一方、19年前半に不振だった乗用車部門を支えてきたトラック部門は販売台数が8%減、EBITは9%減だった。欧州と北米の需要減が想定以上で、これまで「18年をやや上回る」としていた通期の部門売上高予想を「18年並み」と下方修正。7~9%とみていた通期の部門利益率を6~8%に見直した。

オラ・ケレニウス社長は「乗用車部門が業績に寄与したが、依然として大幅にコストを削減し、収益力を高める必要がある」と強調した。トラック部門では米国とメキシコで人員を削減する。ダイムラーは11月にも全社のリストラ策を公表する。

ボルボの7~9月期は増収増益だったが、トラック受注は3万5726台と45%減った。この傾向は20年も続く。ボルボは来年の大型トラック市場が北米で29%、欧州では14%縮小すると予想。中国は微減、ブラジルは19年並みとみている。

ボルボのマーティン・ルンドステッド社長は「ここ数年、欧米の顧客は買い替えを進め、保有台数も増やしていたが、将来の経済情勢の不透明感で顧客は投資を控え始めた」と指摘する。

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