日立、UAEで信号システムを受注 貨物列車向け

2019/10/24 16:39
保存
共有
印刷
その他

日立製作所は24日、アラブ首長国連邦(UAE)で貨物列車向けの鉄道システムを受注したと発表した。受注額は約16億UAEディルハム(約473億円)。UAEや近隣の湾岸協力会議(GCC)諸国を結ぶ「エティハドレールプロジェクト」の一部で、600キロメートル超の貨物路線に無線を活用した信号システムを納入する。

傘下の日立レールSTSが、UAEの鉄道路線を開発・運営するエティハドレールから同プロジェクトの「ステージ2」向けに受注した。

ステージ2はUAEの東に位置するフジャイラとサウジアラビア王国の西側の国境を結ぶ605キロメートルの貨物路線で、UAEの年700万トンの貨物輸送能力を、年間5千万トン以上に増強する計画だ。

日立レールSTSは、最先端の欧州統一列車制御システムの規格である「ETCSレベル2」に対応した信号システムや通信システム、給電システムを提供する。

ETCSへの対応により列車は線路沿いの機器と無線で接続される。列車の運転士はリアルタイムでどのように列車を運行すべきか把握でき、従来の信号機が不要になる。コントロールセンターと連携させると列車の位置が把握でき、走行速度を制御したり停止したりすることも可能だ。

日立レールSTSは2015年に買収したイタリアの信号システム会社、旧アンサルドSTSが前身。16年から運行開始しているステージ1にも信号システムを提供している。

日立製作所の18年度の鉄道事業売上高6165億円のうち欧州・中東・アフリカは6割超だが、大半を欧州が占めるとみられる。世界的に普及しつつある無線の信号システムなどで需要を開拓する。(西岡杏)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]