JR西、終電時間繰り上げへ 保守作業員の人手不足で
午前0時以降を中心に見直し

2019/10/24 14:00
保存
共有
印刷
その他

JR西日本は24日、近畿エリアの在来線で、午前0時以降を中心に深夜帯ダイヤを見直すと発表した。他の鉄道との接続状況や周辺観光施設の深夜営業の動向などを考慮し、最終電車の繰り上げを検討する。早ければ2021年春のダイヤ改正で実施する。深夜に実施する線路保守などの作業員不足が背景にある。

少子高齢化などに伴い、線路保守の作業員は人手不足が進んでいる。JR西グループ会社で18年度を08年度と比べると、保守作業員は23%減った。終電の繰り上げで一晩あたりの作業量を拡大できれば、別の日に休みが取りやすくなる。こうした労働環境の改善を働き手の確保につなげる。

大阪駅では現在、午前0時10~30分台に京都線や神戸線、大阪環状線の3路線4方面で終電が発車する。JR西の推計では、これらの発車を午前0時に繰り上げた場合、保守作業員の年間の作業日を10%ほど減らせる効果が出るという。

加えて、企業などで働き方改革が急ピッチで進み、深夜帯の利用者が減ってきたことも一因だ。18年度の午前0時台の利用者数(平日平均)をみると、大阪駅で約3300人と5年前に比べ17%減った。京都駅は同12%減、三ノ宮駅も同19%減となっている。

もっとも、終電の繰り上げは利用者にとってはサービスの低下となり、駅周辺で深夜営業する飲食店などへの影響も出そうだ。JR西には関係先への丁寧な説明が求められる。同日の記者会見で来島達夫社長は「利用される皆様の理解を得ながら、一連の取り組みを通じて鉄道を安全に運行する努力をしていきたい」と述べた。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]