小児科学会、ゾフルーザの積極的投与は非推奨

2019/10/24 12:29
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日経メディカル Online

日本小児科学会は「2019/2020シーズンのインフルエンザ治療指針」を10月21日、発表した。インフルエンザ治療指針は、同学会の新興・再興感染症対策小委員会などがまとめたものだ。

昨シーズンの治療指針との差分として、治療薬に関する新たな情報と、今シーズンのインフルエンザワクチンについて情報を追記した。

治療薬のオセルタミビル(商品名タミフル)、ザナミビル(リレンザ)、ラニナミビル(イナビル)、ペラミビル(ラピアクタ)については昨シーズンと同様の記述だが、今回、バロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ)が加わった。ゾフルーザは、小児でも体重が10キロ以上であれば適応となる。

ゾフルーザの推奨については、「同薬を小児患者に広く使用するにあたっては、現時点で懸案事項が2つある」とし、(1)小児においても有用であると想定されるものの、幅広く推奨を行うだけのデータ集積がない状況であること、(2)治療中にインフルエンザウイルスの耐性ウイルスが出現すること――を挙げた。こうした懸念点から、同委員会では「12歳未満の小児に対する同薬の積極的な投与を推奨しない」とした。また、「現時点では同薬に対する使用制限は設けないが、使用に当たっては耐性ウイルスの出現や伝播において注意深く観察する必要があると考える」と慎重な見方を示した。

(日経メディカル 増谷彩)

[日経メディカル Online 2019年10月23日掲載]

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