イスラエル大統領、野党・ガンツ氏に組閣要請 混乱続く

2019/10/24 4:11
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【カイロ=飛田雅則】イスラエルのリブリン大統領は23日、9月のやり直し総選挙で第1党となった中道野党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長に組閣を要請した。右派政党リクードのネタニヤフ首相が21日に組閣を断念したことを受けた措置。政権発足にはガンツ氏が他党から支持を取り付けて国会(定数120)の過半数を確保する必要がある。交渉は難航が予想され、内政の混乱が続きそうだ。

イスラエルで、組閣要請を受けた中道野党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長=ロイター

ガンツ氏は23日、「リベラルな統一政権を目指す」と語った。ガンツ氏の支持勢力は、ユダヤ系政権に参加しないアラブ系政党を除くと44議席にとどまる。8議席の極右政党「わが家イスラエル」が協力しても、過半数に届かない。汚職疑惑のあるネタニヤフ氏の退陣を条件にリクードとの大連立を目指す可能性があるが、協議は困難とみられる。

ガンツ氏が主導する組閣作業も失敗に終わり、国会が別の人物を首相候補に擁立できなければ、2020年に総選挙が実施されるとの観測も出ている。総選挙になれば今年4月、9月に続き、1年間で3度目となる。

ガンツ氏は選挙戦でネタニヤフ氏の汚職疑惑を非難し、9月以降のネタニヤフ氏による大連立の呼びかけを何度も拒否してきた。ネタニヤフ氏が左派やアラブ系を敵視し社会の分断を招いたと批判。ガンツ氏はパレスチナ政策では対話を探るなど融和的な政策をとる。

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