ホンダ、欧州の全車電動化を3年前倒し 22年までに

ホンダは23日、欧州で販売する全車両を2022年までに電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動車にすると発表した。従来の計画では25年までの達成を目指していたが3年前倒しする。欧州エネルギー大手のバッテンフォール(スウェーデン)との提携も発表した。一連の取り組みで欧州でEVを活用したエネルギー戦略を加速するねらいだ。
ホンダは20年に欧州で発売する初の量産EV「ホンダ e」を皮切りに電動化を推し進める。EVを単に移動手段とするだけでなく、電力をためる「蓄電池」としても活用していく。
ホンダとバッテンフォールは欧州におけるエネルギーの新たなビジネスモデルを共同開発する。具体的には水素や風力といった再生可能エネルギー由来の電力を、電力コストが安い夜間などにEVにため、逆に日中はスマートグリッド(次世代送電網)へ供給し、インフラ全体を見据えた最適なエネルギーの活用策を探る。
こうしたサービスを20年に英国とドイツで実用化する予定だ。欧州の他国でも順次広げていく。ホンダに限らずあらゆる車メーカーのEVでも使えるようにする。