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映画「宮本から君へ」の助成金取り消し 公益性理由

文部科学省が所管し、芸術の創造や普及が目的の独立行政法人「日本芸術文化振興会」が、公開中の映画「宮本から君へ」に対する助成金の交付内定を、出演者の不祥事を理由に取り消していたことが23日分かった。

取り消し後の9月には「公益性」の観点から交付を取り消せるよう要綱も改正した。公益性の明確な定義はなく、恣意的な運用につながる可能性があるとして懸念の声が上がっている。

「宮本から君へ」の製作会社によると、助成金は3月に交付が内定。その後、出演者のピエール瀧さんが麻薬取締法違反容疑で逮捕され、4月に振興会側から助成金の辞退または出演場面の編集を求められたという。拒否・抗議すると、瀧さんの有罪確定後の7月、「公益性の観点から適当ではない」と不交付決定通知が届いた。

振興会は不交付の理由を「国が薬物を容認しているかのような誤ったメッセージを与える恐れがあると判断した」と説明。要綱に追加した「公益性」に抵触する具体例は「出演者らによる犯罪などの重大な違法行為を想定した」としている。

製作会社の河村光庸代表は「映画の内容は薬物とは全く関係なく、公益性という言葉も拡大解釈が可能。表現の自由を侵す行為で、絶対に認められない」と話している。

芸術と助成を巡っては、文化庁が内定していた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金の不交付を決定している。

〔共同〕

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