スズキ、乗り物の未来提案 自動運転・生活支援など

2019/10/23 19:30
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スズキは23日、24日開幕する東京モーターショーの出展内容を報道陣に公開した。完全自動運転車や生活を手助けするモビリティー(移動体)などを初めて披露した。同社は2020年に創立100周年を迎える。電動化などの次世代技術が同時に進化する「100年に1度の変革期」にあるなか、乗り物の未来像を描き出そうとしている。

「頼むぞ、ミトラ」――。23日、開かれたスズキの発表会。鈴木俊宏社長が舞台の上で歩き出すと、ロボットがゆっくりとした歩みで後を追いかけていった。

ロボットの名は「MITRA(ミトラ)」。インドの言葉で「友達」の意味だという。自動で追従する機能を備える。使用者をセンサーで認識、歩くスピードに合わせて追いかける。買い物時に荷物を運ぶなど、生活を手助けする移動体としてお披露目した。

生活を支援する移動体としては、同時に「KUPO(クーポ)」も出展した。用途に合わせて変形する。電動車椅子の形状のほか、手押し車の形状にも姿を変え、電動により少ない力で歩けるよう手助けする。

運転以外の楽しみも提案する。人が運転に関わらない完全自動運転の電気自動車(EV)「HANARE(ハナレ)」も世界初出展。運転席を備えない。家の「離れ」をイメージする私的な空間が広がる。大型ディスプレーがあり、映画鑑賞やスポーツ観戦、ゲームなどを楽しめる。

自動車業界では「CASE(ケース)」と呼ばれる技術革新の時代を迎えている。自動運転や電動化など複数の次世代技術が同時に進化し、国内外の自動車メーカーを巡る環境は厳しい。そんななか、スズキは8月に資本提携を発表したトヨタ自動車などとの連携を深め、技術革新の波を乗り越える構えだ。

20年3月、織機を手掛けた「鈴木式織機」設立から100周年を迎えるスズキ。鈴木社長は発表会で、織機を祖業に二輪車、四輪車、船外機などに事業の幅を広げ、世界各地に進出してきたと振り返った。その上で「電動化や環境など先進技術を積極的に採り入れ、得意とする小さな車を作り続ける」と強調し、経営の進化を訴えた。

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