埼玉の妻子殺害、元夫に無期求刑 判決は31日

2019/10/23 16:18 (2019/10/23 17:14更新)
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埼玉県志木市で2008年、自宅に放火し妻子を殺害したとして、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた山野輝之被告(45)の差し戻し裁判員裁判が23日、さいたま地裁(北村和裁判長)で開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。弁護側は改めて無罪を主張し、結審。判決は31日に言い渡される。

検察側は論告で、不倫相手との再婚の妨げになる家族を殺害しようと、逃げ場をふさぐように放火したと指摘。「動機は身勝手で犯行態様も残虐だ」と述べた。

公判で弁護側が「心の病を患っていた妻が自ら火を付けた」と主張した点については、妻の体内から睡眠導入剤が検出され、眠っていたかもうろうとした状態で事件を起こすのは不可能とした。

最終弁論で弁護側は、妻が自ら放火した可能性を指摘。被告は不倫相手から妻との離婚を求められていたが、妻子を殺害するほどの動機はないと述べた。

15年3月の一審さいたま地裁判決は、燃焼実験の結果などから「被告の外出後に放火された可能性がある」と無罪を言い渡した。二審東京高裁は16年7月、実験が正確に状況を再現しておらず、一審の事実認定に誤りがあるとして審理を差し戻し、17年2月に最高裁で差し戻しが確定した。検察側は無期懲役を求刑していた。

起訴状によると、山野被告は08年12月3日、自宅に放火し、妻(当時33)と娘(同4)を殺害したとしている。〔共同〕

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