9月国内粗鋼生産4・5%減 台風による減産響く

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2019/10/23 15:54
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日本鉄鋼連盟(鉄連)は23日、9月の国内粗鋼生産量が前年同月比4.5%減の804万5千トンだったと発表した。3カ月連続で前年実績を下回った。台風15号の影響で製鉄所が被災した高炉大手の減産が影響した。4~9月期の粗鋼生産量は前年同期比で3%減の5066万9千トンとリーマン・ショック後の09年度以来の低水準となった。

台風15号の被災による減産が長期化している(日本製鉄・君津製鉄所の高炉)

9月は米中貿易戦争の長期化を背景に海外の製造業向け輸出の減少も響いた。炉別の生産量は高炉でつくる「転炉鋼」が前年同月比4.1%減の606万2千トンと2カ月連続で減少。スクラップ(くず鉄)でつくる「電炉鋼」は5.9%減の198万3千トンと7カ月連続で減少した。

転炉鋼は9月上旬の台風15号の影響で、日本製鉄の君津製鉄所(千葉県君津市)などの拠点が被災。一部の製品で生産停止などの影響が出た。電炉鋼も新築マンションの着工が伸び悩んでいるほか、人手不足を背景に中小型案件の建設が遅れていることなどが響いた。

4~9月期の粗鋼生産量は09年4~9月期(4333万トン)以来の低水準となった。18年度に相次いだ高炉の生産トラブルは復旧したものの、自然災害のほか、足元では火災など新たな生産トラブルも発生している。

19年度下期も鋼材需要は弱い状況が続きそうだ。8月の普通鋼鋼材受注量は前年同月比で10%減った。米中対立を背景に、中国や東南アジアの景気減速が顕在化。自動車や産業機械向けで輸出が減っており、国内生産への影響が長引きそうだ。

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