直前に雨やむ 即位の礼、いにしえからの儀式厳粛に

「令和」新時代
2019/10/22 22:23
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「饗宴の儀」のため、皇居に入る天皇、皇后両陛下(22日、東京都千代田区)

「饗宴の儀」のため、皇居に入る天皇、皇后両陛下(22日、東京都千代田区)

降り続けた雨は儀式直前にやんだ。「ここに即位を内外に宣明いたします」。雲間から日が差し込むなか、静まり返った皇居・宮殿「松の間」に天皇陛下の声が高らかに響いた。22日執り行われた「即位礼正殿の儀」。陛下は正面を見据え、ひと言ずつかみしめるようにお言葉を読み上げられた。国内外から招かれた賓客は厳粛な面持ちで儀式を見守った。

皇居周辺は22日午前、時折激しい雨が降った。本来は宮殿の中庭に弓や太刀などを携えた装束姿の宮内庁職員らがずらりと並ぶはずだった。だが重厚な装束や道具は雨に弱く、急きょ人数を減らして宮殿内に配置を変更した。

午後1時すぎ、儀式が始まると、直前までかなり強かった雨がほぼ収まった。風ではためいていた中庭ののぼり旗も静かになり、雲間からは柔らかな日差しが注いだ。

「カーン」。平安期から用いられているという鉦(しょう)と呼ばれる金属打楽器の高い音が鳴る。松の間に設置された玉座の高御座(たかみくら)と一回り小さい御帳台(みちょうだい)の紫色の帳(とばり)が、侍従と女官の手によってゆっくりと開かれる。

そこには正面をまっすぐ見据えられた陛下と皇后さま。陛下は約2分間手元の紙に目線を移してお言葉を述べられたが、横の御帳台では皇后さまが静かに聴き入られた。

「ドーン」。安倍晋三首相が万歳三唱し参列者が唱和するなか、皇居に隣接する北の丸公園では陸上自衛隊による礼砲21発が撃たれ、周辺は慶祝ムードに包まれた。両陛下は壇上から下りて廊下から退出され、儀式は30分ほどで終わった。

この後、両陛下は皇居からお住まいの赤坂御所(東京・港)に戻り、午後7時前、車で宮殿に向けて出発された。沿道に立つ大勢の人から歓声が上がると、後部座席に座る両陛下は車の窓を開け、にこやかな表情で何度も手を振られていた。

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